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職場におけるジェネレーションギャップの例、言葉の違い

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2024.8.26

職場におけるジェネレーションギャップの例、言葉の違い

■職場でのジェネレーションギャップあるある

〔電話対応が苦手・固定電話の使い方を知らない〕

電話の取次ぎ程度なら誰でも出来ると思いがちですが、Z世代には電話対応に苦手意識を持つ人が多いようです。物心ついたときにはスマートフォンが身近にあった世代であり、電話で会話するよりメッセージのやり取りで完結することに慣れているからです。最近では固定電話を契約していない家庭もあり、固定電話の使い方から説明しなくてはならない場合もあります。

〔口頭連絡をしない〕

新入社員が欠勤の連絡をLINEやメールで済ませようとすることや、隣の席からチャットで質問してくることなどに困惑した経験がある人は多いようです。若い世代は「口頭よりもツールを使用する方が、記録が残り伝達ミスも起こりにくい」と考えています。

〔仕事が残っていても定時になったら帰る〕

ベテラン世代からすると考えられないことですが、若い世代はワークライフバランスを重視しているため、定時になったら遠慮なく帰ってしまいます。

〔上司からの誘いを断る〕

日本の社会には、「上司からの飲み会の誘いは断れない」という風潮が長くありましたが、若い世代は仕事とプライベートの線引きがはっきりしているので、気が進まなければ断ることに抵抗を感じません。

〔打たれ弱い〕

それほど強く叱ったつもりはないのに叱った翌日に辞めてしまった、ということもあるようです。40代以上の世代からすると、「このくらいのことで辞めてしまうのか」と思うかもしれませんが、ゆとり教育を受けて育った世代は、厳しく叱られる経験をあまりしていないため、打たれ弱い傾向があります。

■各世代の特徴は?

ジェネレーションギャップに対処するためには、まずは各世代の特徴を知ることが大切です。

団塊の世代からZ世代まで、各世代の生まれ育った背景と特徴を見ていきましょう。

団塊の世代(1947~49年生まれ: 2024年現在75~77歳)

団塊の世代は戦後のベビーブームに誕生しました。ちょうど高度経済成長の頃に社会人になった人達で、すでに年金を受給している世代です。

同世代の人口が多かったため競争意識が強く、日本経済が右肩上がりだったこともあり、「頑張ったら報われる」という価値観を持っている人が多いと言われています。

バブル世代(1965~69年生まれ:2024年現在55~59歳)

バブル世代はバブル期に社会人になった人達です。企業が大量雇用していた時期で、就職には困らなかった世代です。年齢的に現在は経営者であったり、管理職に就いていたりする人もいるでしょう。

当時は長時間労働を美徳としており、取引先など社外の人への接待も仕事の延長のように考えられていました。

また、60年代生まれの人達は高度成長期に子供時代を送ったことから、苦労をせずに育ったと思われており、上の世代からは「新人類」と呼ばれ、「忍耐力がない」「甘えている」と言われていました。

就職氷河期世代(1970~84年生まれ:2024年現在40~54歳)

就職氷河期世代はバブル経済がはじけ、景気が悪化した時期に社会人になった人達です。この頃は雇用が激減したせいで、誰でも新卒で正社員になれる、というわけにはいきませんでした。

多くの人達が派遣社員や契約社員として働かざるを得なかったこともあり、転職回数が多いのが特徴です。就職に苦労しているため、仕事に対して真面目でストイックな人が多いと言われています。

この世代も現在経営者や管理職として活躍している人が多い世代でしょう。

ゆとり世代(1987~2004年生まれ:2024年現在20~37歳)

ゆとり世代は、バブル崩壊後の日本経済が低迷した時期に育ち、阪神淡路大震災や東日本大震災などの自然災害も多く経験してきた人達です。そのため保守的な価値観を持つ人が多いようです。

ゆとり世代は「ゆとり教育」によって、個性を大切にされて育ってきたため、多様性に理解があり他人の個性も尊重します。叱られることへの耐性は低く、打たれ弱い傾向があります。

また、ワークライフバランスを重視し、自分らしく働ける職場を求めています。

Z世代(1996~2010年生まれ:2024年現在14~28歳)

Z世代はゆとり世代の後半に生まれた人達で、ゆとり世代と同様の傾向がありますが、ITリテラシーがさらに高く、デジタルネイティブと呼ばれています。

コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、お金や時間を無駄にすることを嫌います。

ゆとり世代と同様に競争意識は低く、出世欲のない人が多いようです。

■若者からすると死語に感じるビジネス用語

何気なく口にした言葉が、若い世代には理解できない場合があります。

若者にとって死語とも言える用語をいくつかあげてみますので、まずは自覚するところからはじめましょう。

50代以上でも少々古く感じる用語ですが、上司が使っていたため自然に受け入れて使っている人も多いかもしれません。

  • テレコ
  • ペライチ
  • エイヤ
  • イッテコイ
  • よしなに
  • なるはや
  • ガッチャンコ

「あべこべ」を指す「テレコ」ですが若者には伝わりません。

「1ページだけの簡潔な資料」を指す「ペライチ」は語感でわかりそうな気もしますが、「え、何いちですか?」と聞き返されてしまうかもしれません。

「エイヤ」は気合を入れて頑張ったのかと思われそうです。

「イッテコイ」にいたっては、もはや言葉だけ聞いても、「損得なし」や「プラスマイナスゼロ」の意味と推測することさえ難しいでしょう。

コミュニケーションを円滑にするためにも、伝わっていない可能性を考えるようにしましょう。

■新入社員が使う若者言葉

反対に新入社員が使う若者言葉というものもあります。社内であれば許容される場合もありますが、社外とのコミュニケーションにおいて、若者言葉はふさわしくありません。

  • ぴえん
  • さーせん
  • あざっす
  • そうっすか
  • とりま
  • 普通に〇〇
  • 〇〇でよろしかったでしょうか?(バイト敬語)

このような言葉を新入社員が仕事中にも使っているようであれば、適切にフィードバックを行い、社会人としてふさわしい話し方を身に着けてもらうほうが、会社にとっても本人にとってもプラスになります。

また、若者に正しい話し方を指導しようと考えている場合、指導する側も普段から使う言葉には注意したほうがよいでしょう。

■流行語大賞

その年の世相を反映するものとして流行語大賞がありますが、それぞれの世代がどのような社会的・文化的背景で育ったのかのヒントになります。

直近の5年を見ると、「ONE TEAM」からは多様性がうかがえ、「3密」からはコロナ禍によるリモート授業、「アレ」からはプレッシャーに弱い現代の若者の姿が見えてきます。

2019年ONE TEAMラグビーワールドカップ2019 日本代表
2020年3密小池百合子
2021年リアル二刀流/ショータイム大谷翔平
2022年村神様村上宗隆
2023年アレ(A.R.E)岡田彰布

■ジェネレーションギャップへの対処法

ジェネレーションギャップへの対処については、会社全体で取り組む例は少なく、部署や先輩・後輩の間で、普段のコミュニケーションで対処していくことが多いようです。

対処法として、まずは自分の世代の特徴の把握、相手の世代の把握からはじめ、育ってきた環境や考え方の違いを知ることがポイントになります。お互いを尊重・理解しながらコミュニケーションすることが重要です。

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