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部下のストレスと管理職自身の「部下がストレス」、双方への向き合い方・対処法

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2024.9.27

部下のストレスと管理職自身の「部下がストレス」、双方への向き合い方・対処法

■多くの管理職が「部下✕ストレス」に悩みを抱えている

「部下✕ストレス」と聞くと、「部下の抱えるストレスにどう向き合うか?」を思い浮かべがちですが、一方で管理職自身も、「部下の指導や支援、管理がストレス」と、悩みを抱えている場合があります。

このように「部下✕ストレス」にも2通りあり、どちらにも対処していく必要があります。今回は双方のストレスへの向き合い方について解説していきます。

■まずは自身の「部下へのストレス」への向き合い方

近年の労働環境の変化によって、管理職の負担は増加傾向にあります。

管理職は自分の仕事をこなしながら部下の指導や管理を行う必要があり、部下へのストレスを感じる人も多いようです。

管理職の「部下へのストレス」の原因には次のようなものがあります。

  • 部下の指導、育成が思うようにいかない
  • パワハラを懸念して部下に言いたいことが言えない
  • 部下と性格が合わない
  • 現場の業務も担っているため忙しく、部下への指導自体がストレスになっている

■向き合い方

〔業務量を調整する〕

仕事を自分一人で抱え込まず、部下に適切に分配しましょう。最近の若い世代は、自分から仕事を求めて動くことが得意ではなく、指示待ちをする人も多いため、一見やる気がなさそうに見えてしまう場合があります。「教えるより自分でやってしまった方が早い」と、焦る気持ちもわかりますが、部下の成長のためにも信じて任せることが大切です。

〔自分と同じ立場の人に相談する〕

相手が自分と同じ管理職の人なら、似たような悩みを抱えている場合も多く、共感も得られやすいでしょう。悩みが解決しなくても、誰かに聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることもあります。

ただし、他社の人に話を聞いてもらう場合は、会社の機密情報や個人情報の取扱いには注意が必要です。

〔パワハラと指導の線引きを明確にする〕

パワハラを懸念して指導ができないことがストレスになっている場合、まずはどのようなことがパワハラに該当するのかを確認しておくことが重要です。厚生労働省のリーフレットには、職場におけるパワハラの3要素や、パワハラに該当する例が詳しく解説されています。

厚生労働省 :職場における ハラスメント防止対策が強化されました!

部下に改善してほしい点があるときは、「まず部下の良いところをほめてから注意する」というのもいいでしょう。

もしもパワハラと言われてしまったときには、会社にすぐに報告して指示をあおぐことが大切です。

〔セルフケアを取り入れる〕

ストレスを溜めないためには、上手にセルフケアをしていくことも大切です。

手軽にできるセルフケアには次のようなものがあります。

  • リラクセーション(呼吸法など)
  • ストレッチ
  • 適度な運動
  • 快適な睡眠
  • 親しい人たちと交流
  • 笑う
  • 仕事から離れた趣味を持つ

参考:厚生労働省eラーニングで学ぶ「15分でわかるセルフケア」

■管理職向け、公的情報

厚生労働省の「こころの耳」には管理職に向けたコンテンツがあります。

「部下の話を聴けていますか -傾聴のすすめ-」では、部下の話を聴くときに役立つ、考え方やポイントについての解説があります。

他にも短い動画で学ぶ、「こころの耳5分研修シリーズ」など、有用なコンテンツがたくさんありますので、公的情報を上手く活用していきましょう。

厚生労働省: 部下を持つ方へ(こころの耳)

■「部下のストレス」との向き合い方

管理職には、部下のストレスにいち早く気づき、ケアを行うことも求められます。

部下のストレスを放置した場合、部下の体調不良や、離職につながる場合もあるため、会社にとっても損失となります。

普段から部下を良く見て、こまめに声をかけることで十分にミュニケーションを取るようにしましょう。

■よくある部下のストレスの要因・原因

  • 業務内容が合っていない
  • 業務の量が多い
  • 職場の人間関係が悪い
  • 上司と性格が合わない

■部下のストレスを減らすアプローチ、NG行動

〔部下のストレスを減らすアプローチ〕

声をかける

メンタル不調は早期発見が重要と言われます。部下に何か異変を感じたら、早めに声をかけるようにしましょう。

「最近元気がないみたいだけどなにかあった?」「忙しそうだけど手伝えることがあったら言ってね」など、相手に寄り添うような声のかけ方をするように注意します。

また、相談を持ちかけられたタイミングに時間を取れないときには、「今は無理だけど、明日の〇時からでどう?」と、面談の日時を具体的に伝えるようにします。話を聞く用意があることを示すことで、部下も安心することができます。

1on1ミーティングを行い、話を聞く

1on1ミーティングでは聞き役に徹することが大切です。部下は話を聞いて共感してもらえることを求めています。「それは違う」と思っても一旦受け止めるようにして、自分の意見は置いておきましょう。

業務の量を調整する

部下のストレスの原因が明らかに業務過多にある場合、業務を適切に分配しなおすか、効率化を進めて業務の負荷を減らすなど何らかの対策が必要です。

自分を見つめなおす

部下が上司と合わないと感じている場合、上司である自分も部下の態度から何かしら感じ取っているのではないでしょうか。

部下の業務量が適切かどうか、部下に指示をするときの態度はどうかなど、一度相手の立場になって考えてみることも必要です。

〔部下のストレスにNGな行動〕

「大丈夫?」「元気?」などと聞く

このように声をかけられても、部下は「大丈夫です」としか答えにくいため、あまり意味がありません。

「頑張れ」と励ます

メンタルに不調をきたしている可能性がある人を、「頑張れ」と励ましてはいけません。本人は頑張りたいと思っていても、どうしても頑張れなくて悩んでいるのかもしれません。そんなときに「頑張れ」と励ましてしまうことは、部下をさらに追い詰めることになってしまいます。

アドバイスをする

部下は話を聞いてもらって共感して欲しいだけかもしれません。不用意なアドバイスは逆効果になる場合があるため、注意しましょう。

■見落としてはいけない、ストレスのサイン

上司は日ごろから部下のことをよく見ておくことで、部下のストレスに気づくことができます。

部下に次のような兆候が見られたときは要注意です。

  • 仕事のミスが増える
  • 遅刻が増える
  • 挨拶に元気がない
  • 以前より口数が少なくない
  • 顔色が悪い
  • 身だしなみが乱れている

〔ストレスチェック〕

自分がストレスを感じていると判断した時、現在のストレスレベルを客観的に確認することで、セルフケアにつなげることができます。ネットには簡易的なストレスチェックもありますので、まずは無料のものでチェックしてみることをお勧めします。

5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)

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■ストレス過多でメンタルヘルスに異常を感じた時の対処法

部下のメンタルヘルスに異常を感じた時は、一度しっかり時間を取って話を聞くことが重要です。

その際には、部下のプライバシーを保てるように個室を使用しましょう。また、話を聞くときには、励ましたり、アドバイスをしたりすることは避けて、聞き役に徹することが大切です。

もし、話を聞いたうえで自分の手に負えないほど深刻な場合には、産業医への相談を促すようにしましょう。

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